クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 ……今日の放課後、ちゃんと言おう。

 気持ちが届かないとしても、伝えたい。

 それだけで、いいから。

 登校してきたから荷物も置いてあって、遅刻という形で教室に入らせてもらう事になった。

 絶対、りおくんからは何か言われるだろう。

 だって……早めに学校行くって伝えたのに遅刻で来るなんて、おかしすぎるから。

 それも含めて、覚悟はできた。

「あっ、うららおはよう! どうしたの、今日遅かったじゃん。」

「……え、えっと、ちょっと寝坊しちゃって……。」

「珍しいな、うららが寝坊って。いつも俺より断然早いのに。」

 教室に入るや否や志珠ちゃんと大貴君が私の元に駆け寄ってきてくれ、心配の眼差しを私に向けている。

 そんな二人に、私は満面の笑みを浮かべた。

「昨日夜更かししちゃって……あはは。」

 つもりだったけど、きっと浮かんでいるのは苦笑いだろう。

 ……でも、りおくんは来てくれない。

 その時、こそっと志珠ちゃんに耳打ちされた。

「ねぇ……もしかして凛遠とまた喧嘩した?」