クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 想空君はそれだけ言い残し、保健室を出ていった。

 ……想空君、どこまでも優しい人だ。

 怖いって思った時もあったけど、今は全然怖くない。

 それでも、一番落ち着くのは……りおくんに違いないから。

 ……よーっし。

「告白、しようっ……!」

 りおくんが誰と付き合ってようが、気持ちだけは伝えたい。

 付き合いたいなんてわがままな事言わないから、ただ伝えるだけで良いから。

 私はぎゅっと両手を握りしめて、自分に喝を入れた。

「……僕、相当な偽善者だ。ははっ……何、やってんだろうなぁ……。」

 保健室の外で想空君が、そんな声を洩らしていた事に気付かずに。



「南持さん、もう大丈夫なの? まだ休んでても全然良いのに。」

「いえ、私は大丈夫です。先生、ありがとうございました。」

「体調が悪くなったらいつでも来てね。」

「ありがとうございますっ。」

 一限目は想空君のいいつけ通り、ゆっくり休ませてもらった。

 そのおかげか体調は断然良くなっていて、授業に参加できるくらいにはバッチリになっていた。