クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 何のお話をしているんだろう?と、好奇心には勝てない。

 盗み聞きなんて、良くないって分かっているけどっ……!

 ……だけどきっと、盗み聞きなんて悪い事をしたから。

「付き合ってくれない?」

「はぁ……分かりました、いいですよ。」

 ――え?

 衝撃的な言葉が、脳裏に焼き付く。

 りおくん、付き合うって……言った、よね?

 あの、女の人と……。

「……っ。」

 そう理解したと同時に、じわっと涙が滲み出す。

 ……初恋は実らないって、どこかで見た事があった。

 でも、こんな……こんな……っ。

 ……あっけなく終わるだなんて、思わなかった。

 急いでその場を離れ、人気がなさそうなところで涙を落とす。

「やっぱり、私じゃ……っ。」

 ダメなんだ。

 りおくんも男の子だから、私みたいな鈍感で面倒な子より大人っぽい子のほうが良いよねっ……。

 まさかあんなにあっさり言うとは想定外だったけど、それ以上に衝撃が強すぎた。

 ……私、またりおくんと気まずくなる。

 今度は私のわがままで、りおくんとギクシャクしちゃう。