クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

「わ、分かった……!」

「それならよろしい。」

 誰目線だという志珠ちゃんに、少しだけ笑いそうになる。

 でも確かに、志珠ちゃんの言う通り。

 言わずにいたら、他の子に取られちゃう。

 ……それはなんだか、嫌だ。

 一瞬モヤってきたけど、今の私にはそれが何なのかは全く知らなかった。



 植物の水やりも、ミルキーとモカへの餌やりも終わって帰宅準備をする。

 今日も指、食べられかけたなぁ……。

 「うらら手!」という志珠ちゃんの声がなければ、きっとそのまま手を食べられちゃってただろう。

 前にもそんな事、された気が……。

 確かミルキーのほうに。今日はモカだったけど。

 そういえばりおくん、今日鍵当番って言ってたよね。

 部活には部室の鍵を閉める当番があり、りおくんの部活は日替わりらしい。

 ちょっと待ってたら、来るかなぁ……。

 昇降口近くで立って、りおくんが来るのを待つ。

 そしてつい、お昼の事を考えてしまった。

 志珠ちゃんの言葉で自覚してしまったからか、りおくんと顔を合わせるのが大変だった。