クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 その時の事だった。

「あっ、凛遠君っ! ちょっと手伝ってくれないかしらっ?」

「え?」



 うららの母さん……つまり、おばさんに言われるまま、家に招かれる。

 いや、さっき何かあったか心配になったばかりだが……本当に何かあったのだろうか?

 ……けど、それは杞憂だったようだ。

「ごめんね凛遠君。今日うららなかなか起きなくって。私が起こしても、全く起きなかったし……。きっと凛遠君に起こしてもらえば、うららも起きると思うんだけど……。」

「そういう事なら分かりました。それじゃあ、起こしてきますね。」

「ありがとね~、凛遠君。」

 おばさんに軽く会釈してから、うららの部屋へと向かう。

 まさか、寝坊だとは……予想外だった。

 うららは寝坊とかはしないはずだが、と思いつつノックをする。

 だが案の定、返事はない。

 今でも寝てるんだろう、うららにしては珍しいな。

 昨日夜更かしでもしたんだろうか……?と心配するも、そんな事はないだろうと払拭する。

 うららはちゃんと九時半には寝るし、規則正しい生活を送っているはずだ。