クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 ……もうこれ、相当重症だろ。

 なんて自分自身を嘲笑いながら、いつもよりも上機嫌で準備をする。

 まぁともかく、昨日うららと仲直りできて良かった。それが一番悩みどころだった。

 今日はいつも出るあくびも全く出ずに、そのまま家を出る。

「あら、今日は早いのね凛遠。今日もうららちゃんをちゃんと守るのよ~。」

 という母さんの声を背後に聞きながら、パタンと玄関を閉める。

 ……そんなの、俺が一番分かってるつーの。

 心の中で悪態を吐きながら、いつもの場所でうららを待つ。

 正直、早くうららに会いたいって思ってる自分がいる。

 急かすような真似はしないと決めているが、待っている間はいつも落ち着いてられない。

「……遅くないか?」

 だが、待てども待てどもうららが家から出てくる気配がない。

 俺が早く家を出すぎたのか……?と思うも、スマホの時計はいつもの時間を指している。

 というより、いつもの時間よりも少し遅い。

 ……何かあったのか?

 昨日の今日で流石にないだろ……と思って言い聞かせるも、不安は募るばかり。