クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

「……大丈夫だ。」

「ならもうちょっとだけっ!」

 ……ったく、こいつ。

 俺の気も知らないで……こんな、くっつきやがって。

 俺も俺だ。何ちゃっかり抱きしめようとしてんだ。

 さっきの質問で「暑い。」って言えば、どうにかなってたかもしれないだろ……。

 ……まぁ、もう仕方ないか。

 ただ三日だったけど、その三日は俺にとって長すぎた。

 だから少しなら、いいだろう。

「抱き着くなら、もっとこっち来い。」

「……っ、えへへ。」

 一瞬、うららが驚いたように肩を揺らした気がしたが……気のせいだろうか?

 だがその思いすら、うららの可愛すぎる笑みによってどこかに飛んでいった。



「……いや、俺うららに溺れすぎだろ。」

 翌日の朝、思わずそう言ってしまった。

 昨日まで全く寝れなかったって言うのに……うららと仲直りしただけで、こんなあっさり寝れるもんなのかよ……。

 自分がどれだけうららのことを考えているか、そしてどれだけうららに気を取られているかを改めて痛感した気がする。