クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

「……迷惑じゃ、ない?」

 恐る恐る尋ねてきたうららに、間髪入れずに頷く。

「なるわけない。だから……無理に、治そうとするな。」

「……無理に?」

 そうだ、無理に治すな。

 だって今、お前は……。

「我慢してるだろ。治そうと思い込んで、自分が苦しくなったら意味がない。」

 誰にも渡したくないって独占欲も理由だが。

 ……それよりもお前は、今自分を押し殺そうとしている。

「自分がしんどい思いしてまで、恐怖症は治すもんじゃない。」

「……そ、っか。」

 「分かってたんだね。」と、言わんばかりの表情を浮かべたうらら。

 途端に重荷が外れたように大きな息を吐いたうららは、おもむろに俺に抱き着いてきた。

「りおくん、ありがとうっ。」

「っ……あぁ。」

 不意打ちはやめろ。俺の理性を吹っ飛ばす気か。

 そう言いたい気持ちをぐっと堪えて、うららの頭を撫でる。

 俺も、三日前の概要が分かった事で自分の気持ちを吐き出した。

「うららから言ってくれて、嬉しかった。正直、三日前に俺が聞いとけばいい話だったよな。」