クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 ……だが、絶対に急かすな。

 うららがこんなに言おうと頑張ってくれているんだ。急がせちゃいけない。

 そんな俺の気持ちが伝わったのかは分からないが、直後うららが決意したように俺を見つめた。

 吸い込まれそうな、ターコイズブルーの瞳。

 純粋無垢で綺麗で、とても惹きつけられる瞳。

 そしてうららは一瞬視線を下げたが、すぐに戻して口を開いた。

「……その時に、告白、されたの……。」

 …………嘘、だろ。

 何も言えなかった。何となく予想できたはずなのに。

「返事はしてないよ。男の人は、やっぱり怖いから……。」

 けどそう言ってくれたから、まだダメージは少ないほうだ。

 ……あの男、うららのこと怖がらせたのか?

 うららの様子からするに、その告白は相当脳裏に刻まれている。

 しかも……怯えているようにも、見えた。

 俺の観察眼を舐めてもらっちゃ、困る。

 うららは必死に隠そうとしているけど、そんなのバレないはずがない。

 俺がどれだけ、何年うららに片思いしてると思ってるんだよ。