クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 よし、言えた。

 小さな声だったけど、きっと届いてるはず……!

 そんな希望を抱いて、りおくんの返答を待つ。

「……分かった。」

「あ、ありがとうっ……!」

 ぶっきらぼうで小さい声だけど、私にはしっかり聞こえたりおくんの返事。

 ……だけどここで満足してちゃ、ダメだ。

 ちゃんと言うって決めたから、ちゃんと言わなきゃ。

 私は何度も自分を励ましながら、家までの短い道のりを歩いた。