クールな幼馴染の、甘い求愛方法。

 流石に物分かりが悪すぎる……なんて思いながらも、本当に何も分かっていない私。

 それを志珠ちゃんはお見通しらしく、優しく説明してくれた。

「幼い頃っておもちゃを取られたら嫌だったでしょ? そんな感じで、好きな人に別の人が接触したら、自分は嫌な気持ちになるの。分かった?」

「あっ、なるほどっ。」

 あまりにも分かりやすい説明で、物分かりの悪い私でもすっと頭に入ってきた。

 だけどそう聞くと、恋愛って大変なんだなぁ……なんて、しみじみ感じる。

「ま、そういう事を心得てたらいいよ。うらら、ちゃんと覚えててね?」

「わ、分かった!」

 私も恋愛については何も分からなかったし、教えてもらえて良かったかもしれない。

 ……あれ? でも……。

 どうしてこんなに、志珠ちゃんは急に恋愛の話をしてきたんだろう。

 やっぱりそれだけが分からなくて、聞いてみようと名前を呼ぶ。

「ねぇ、志珠ちゃ――」

「もうこんな時間だから、うららそろそろ戻るよ~。」

「え、ちょっと待ってっ……!」

 は、はぐらかされた……。