……やっぱり、気まずい。

 りおくんと話さなくなってもう三日。

 いや、話していないわけじゃないけど……話しづらいって言うのが本音。

 必要最低限の会話はするし、私もいつも通りに振る舞っている……つもり。

 きっと、りおくんは気付いているだろうけど。

 放課後、植物に水やりをしながら悶々と考える。

 本当は三日前に、りおくんには言おうと思ってた。

 想空君とお友達になった事と、男の子恐怖症を治そうと思ってるって事を。

 だけど、言えなかった。

 あの時のりおくん……すごく、怒ってるような気がしたから。

 だからといって、ずっと隠してるわけにもいかないのは分かっているけど。

 分かっているからこそ、言えなくなっているのも事実で。

「はぁ……。」

 どうすれば、いいんだろう……。

 それが私の感情だった。

「なーにため息吐いてんの?」

「志珠ちゃん……。」

 隣から、私を不思議そうに見つめてくる志珠ちゃんが。

 どうした?と言わんばかりの表情をして私を見ている志珠ちゃんに、一瞬だけ心が揺らぐ。