「充分、分かっただろ? その姿でいることが、どんなに危険か」
八雲くんの言葉は、私の身を案じてのことでしょう。
先ほどの、今で……私も、何も聞いていなければ素直に頷いていたかもしれません。
でも、今となっては、突き放す言葉にしか聞こえないのです。
「助けてくれたことには、感謝しています……でも、八雲くんに干渉される筋合いは、ないです」
「! 何、言ってんだ」
「私は、不良であることをやめるつもりはありません」
「学ばなかったのか? 1回だけじゃないだろ、これまで何度も危ない目に遭ってきた。優等生に戻れば、それも……!」
「――嫌です……っ! 八雲くんには、私よりもっと気にするべき人がいるんじゃないですか!?」
あぁ、こんな言い方をしたいわけではないのに。
私はぎゅっと目を瞑って叫ぶと、投げ捨てられたリュックを拾いに行きました。
八雲くんの言葉は、私の身を案じてのことでしょう。
先ほどの、今で……私も、何も聞いていなければ素直に頷いていたかもしれません。
でも、今となっては、突き放す言葉にしか聞こえないのです。
「助けてくれたことには、感謝しています……でも、八雲くんに干渉される筋合いは、ないです」
「! 何、言ってんだ」
「私は、不良であることをやめるつもりはありません」
「学ばなかったのか? 1回だけじゃないだろ、これまで何度も危ない目に遭ってきた。優等生に戻れば、それも……!」
「――嫌です……っ! 八雲くんには、私よりもっと気にするべき人がいるんじゃないですか!?」
あぁ、こんな言い方をしたいわけではないのに。
私はぎゅっと目を瞑って叫ぶと、投げ捨てられたリュックを拾いに行きました。



