「あん時はどうも。あれから鼻が痛くてよ~、疼くんだよなぁ!」
「きゃっ!」
あの時鼻血を出した男性がへらへら笑いながら近付き、私の顔を殴ってきました。
容赦のない暴力に体がふらつくと、両腕とガシッと掴まれて、引きずるようにどこかへ連れて行かれます。
「や、やめろよっ、離せっ!」
「離すわけねぇだろ。散々舐めた真似されてよぉ、ちょうど車があってよかったぜ」
「は、車っ? やだ、やめろって!」
「怯えた顔も可愛いじゃねぇか? イイトコに連れてってやるから楽しみにしとけよ、オラ!」
「いたっ……!」
こ、この人達、何を考えてるんですか……っ!?
道路に止めてあったワゴン車に乗せられて、私は両隣を男性に塞がれながら、どこかに連れ去られていきました。
こ、怖いです……私、このまま、どうなって……?



