や、八雲くんの匂いが! それに体温も!
あ、頭が、クラクラしてきました……っ!
「……行ったみたいですね」
「ぷはっ……」
そっと口を解放されて、はくはくと新鮮な空気を吸いました。
八雲くんは私の顔を見ると、驚いたようにパッと離れます。
鏡を見なくても分かります、私の顔はきっと真っ赤っかです。
「すみません」
「みっ、見んな!」
「はい」
腕で顔を隠しながら言うと、八雲くんは素直に目を逸らしました。
私の心臓がバクバクしていたのは、聞こえていませんよね……?
「た、助けてくれたのは、感謝してる」
「……偶然通りかかったので。その格好で、あまり出歩かない方がいいですよ」
「そ、そんなこと言っても、外に出ないなんて無理だし」
「じゃあ、せめて1人で出歩かないでください。どこかでこんなことになられてたら、気が気じゃないです」
あ、頭が、クラクラしてきました……っ!
「……行ったみたいですね」
「ぷはっ……」
そっと口を解放されて、はくはくと新鮮な空気を吸いました。
八雲くんは私の顔を見ると、驚いたようにパッと離れます。
鏡を見なくても分かります、私の顔はきっと真っ赤っかです。
「すみません」
「みっ、見んな!」
「はい」
腕で顔を隠しながら言うと、八雲くんは素直に目を逸らしました。
私の心臓がバクバクしていたのは、聞こえていませんよね……?
「た、助けてくれたのは、感謝してる」
「……偶然通りかかったので。その格好で、あまり出歩かない方がいいですよ」
「そ、そんなこと言っても、外に出ないなんて無理だし」
「じゃあ、せめて1人で出歩かないでください。どこかでこんなことになられてたら、気が気じゃないです」



