とても気まずいです……というか、八雲くんは今何を考えているんでしょう。


私の姿に驚いているでしょうか。

私が八雲くんのことを好きなのは、バレていませんよね……?




「――よろしくお願いします」


「はい、ありがとうございました」




悶々としている間に自己紹介が終わったようで、話は入学初期の日程の説明に移り変わりました。

これは大事な話だから、八雲くんもこっちを見ていないかも、と思ってもう一度盗み見てみます。


けれど、今度は最初から目が合って、やばいっ、と思いながら顔を背けました。


どうしてこっちを見てるんですか、八雲くん!

先生の方を見ていてくださいよ!