「こんな感じになっていますから、見られたくなかったらちゃんと隠してくださいね」
「きゃっ? ちょ、ちょっと何これ!? 真っ赤じゃんか!」
スマホのインカメで胸元を写し出されて、その変わりようにびっくりします。
あちこちに赤い痕があって、目も当てられませんよ!
「ちゃんと隠したくなるものじゃないと意味がありませんから。これに懲りたら、無防備な振る舞いはやめてください」
「わ、分かった! 気をつける! 気をつけるから、これなんとかして!」
「3日は消えませんよ。長いお付き合いをしてください」
「はぁっ!? 何それ!」
そんな長く残るものなんて聞いてませんよ!?
これは詐欺です!
というか、今回のこと、私は何ひとつ同意してませんからね!?
「八雲くんっ、怒りますよ!」
「怒りたいのはこっち。もう水浴びしないって約束しろ」



