【中】今さら、付き合いたいなんて。

「大丈夫ですよ、ちゃんとガードが固くなるように、見られたら恥ずかしいものをつけるだけですから」


「は、はぁっ?」




胸を隠したまま警戒していると、八雲くんは私を押し倒して、ベッドに膝を乗せます。




「な、なななっ! ちょ、ちょっと、やめてっ!」


「大人しくしててください」




片手で胸を隠し、片手で八雲くんの胸を押してみたのですが、八雲くんはあっさりと腕をどけて迫ってきました。

ぎゅっと目を瞑ると、鎖骨の辺りに柔らかい感触がして、チクッと痛みが走ります。




「な、な、何っ!?」


「キスマークですよ。知りません?」


「き、きすまーく??」


「……流石、優等生ですね。恋人のマーキングとでも覚えてください」