どうしてなんですか?
そんな疑問が頭の中をぐるぐると回っていました。
「叶、希?」
その声は、聞き間違えようがありません。
だって、私の大好きな声ですから。
「八雲、くん……」
その顔も、見間違えようがありません。
ずっと、この目で追いかけてきたのですから。
もし運命があるなら、これはどんな悪戯でしょう。
再び出逢えると分かっていれば、あんな別れ方はしなかったのに。
今さら、同じ学校に進学したと知ったところで……私達は、今まで通りになんてなれない。
それは、変わり果てたお互いの容姿が示していました。