紫陽花が泣く頃に



無事に生地ができあがり、さっそく好きな形にしていく。小暮にあげるんだからハートにすればと冗談まじりに言ったら、さすがにそれだと恥ずかしいから動物の形にするらしい。

「はは、和香ちゃん下手くそ!」

私が作ったキリンを見て美憂が爆笑していた。

「いや、美憂もヒドいからね」

ウサギをここまで崩して作れるのは、ある意味才能かもしれない。

「ねえ、パンダってどんな感じだっけ?」

「えーパンダなんて、一番簡単じゃん」

「パンダって髭あるの?」

「あるでしょ。ネコ科だし」

すると美憂は『じゃあ、参考にするね!』と嬉しそうに私と同じパンダを作っていた。