彼女は嘘をつかない人だった。 だけど彼女は人を疑うことを知らない人でもあった。 まことしやかに囁かれている噂をあっさり信じては、俺によく話してくれた。 バカがつくほど正直な彼女は俺にとって、太陽みたいな存在だった。 そんな太陽が空の彼方へと消えて、もうすぐ一年。 俺は今日もさ迷うようにきみを探している。 この降りやむことを忘れた――雨の町で。