クルリと反対側を向いてしまうから、
すかさずギュッと抱きしめて、
「まだ暗い、もう少しここにいろ。
俺に少しは慣れて貰わないといけない。」

「こ、これは、いつか慣れるんでしょうか?」
香世はうなじまで真っ赤にしてじっとしている。触れ合った背中から早鐘のような鼓動を感じる。

香世の緊張が伝わり、俺の鼓動も乱れる。

「慣れて貰わないと困るな。
結婚したら子だって欲しいだろ?
龍一みたいな男子も良いし、
香世に似た真子のような女子も可愛いだろうな。」

分かりやすく、ビクッと香世の体が揺れる。

「…あの、正直なところ…
その…この先、どうしたら良いのか…
よく分からなくて…学校でも教わっていませんし…本にも載っていなかったので…。」

香世がモジモジしながら小さな声で言う。

「香世は…花街で何をしようとしていたのだ?」
フッと正臣は笑って香世をぎゅっと抱きしめる。

「心配しなくても俺が教えてやる。
そうだな。少しずつ慣らしていくか。
嫌だったら言ってくれ。」

どこまで許してくれるのか手探り状態のまま、本能が赴くままに…

香世のふわりとした胸を包み込むように
浴衣の上から片手でそっと触れてみる。

ビクッと震える香世の体を安心させるように撫ぜてみる。

それは柔らかく餅のように弾力があり、
出来ればずっと触っていたいような誘惑に駆られる。

「触れられるのは嫌か?」

香世は小さく首を横に振る。

少しふわふわと優しく触れていると
ぷくっと突起してくる峰を見つけ、
そこを指で突いてみる。

「……っん…。」
香世がまたビクッと体を震わせながら可愛い反応をするから。
俺の体も反応してしまう…。

これ以上はヤバいな。
自分を制御出来るうちに辞めなければと、
己を律してパッと手を離す。

「これ以上は、俺もヤバい。
これから一緒の布団に寝て少しずつ慣らしていくぞ。」
ヨシヨシと宥めるように頭を撫でる。

「…心臓が…口から飛び出しそうです。」
そう呟く香世に思わずハハッと笑ってしまう。

「それは困るな。」

近い未来、香世の全てが手に入る予感を胸に、つい反応してしまった下半身の鎮圧に心を無にする。

少し香世から距離を取り上向きになって天井を見つめる。