ハッと目が覚めた時、
辺りは既に薄明るくて、やるせ無い気持ちになる。
少し寝るつもりが気付けば朝になっていた。
正臣様は?
そっと布団から出て辺りを見渡す。
近くの机の上にプディングの入った袋を見つける。
ああ、きっと遅くまで一緒に居てくれたはず…。
申し訳なくて心が痛む。
そっと袋を覗くと1通の手紙が入っていた。
『香世へ
よく寝ているので起こさずに帰る。
ちゃんと食べて養生するように。
夕方仕事帰りに迎えに来る。
前田に龍一と真子を学校帰りに迎えに行かせる。
幾分暇つぶしできるだろうから、
大人しく待っていて欲しい。
正臣』
初めて貰った手紙にドキドキする。
恋文にしては素っ気なく淡々としているけど、この文の中には私への思いやりが沢山溢れている。
嬉しい、と思う。
早く会いたい、と思う。
出来ればずっと正臣様のお側に居たい。
だけど…お父様の事を考えると…
はぁーとため息が落ちる。
正臣様が、私じゃ無い誰かと寄り添い歩く姿を想像するだけで涙が出そうになるのに、
この気持ちを諦めなければならないのだろうか…。
正臣様に軍人を辞めさる訳にはいかない。
沢山の部下が彼の事を慕い信頼されている。
私だけが彼を独り占めする訳にはいかない。
そう思うと気分が沈み気持ちが落ち込む。
私から離れなければならないのなら、
いっそ嫌われる方がマシかも知れない…
そんな事を考えながらプディングを一つ頬張る。
辺りは既に薄明るくて、やるせ無い気持ちになる。
少し寝るつもりが気付けば朝になっていた。
正臣様は?
そっと布団から出て辺りを見渡す。
近くの机の上にプディングの入った袋を見つける。
ああ、きっと遅くまで一緒に居てくれたはず…。
申し訳なくて心が痛む。
そっと袋を覗くと1通の手紙が入っていた。
『香世へ
よく寝ているので起こさずに帰る。
ちゃんと食べて養生するように。
夕方仕事帰りに迎えに来る。
前田に龍一と真子を学校帰りに迎えに行かせる。
幾分暇つぶしできるだろうから、
大人しく待っていて欲しい。
正臣』
初めて貰った手紙にドキドキする。
恋文にしては素っ気なく淡々としているけど、この文の中には私への思いやりが沢山溢れている。
嬉しい、と思う。
早く会いたい、と思う。
出来ればずっと正臣様のお側に居たい。
だけど…お父様の事を考えると…
はぁーとため息が落ちる。
正臣様が、私じゃ無い誰かと寄り添い歩く姿を想像するだけで涙が出そうになるのに、
この気持ちを諦めなければならないのだろうか…。
正臣様に軍人を辞めさる訳にはいかない。
沢山の部下が彼の事を慕い信頼されている。
私だけが彼を独り占めする訳にはいかない。
そう思うと気分が沈み気持ちが落ち込む。
私から離れなければならないのなら、
いっそ嫌われる方がマシかも知れない…
そんな事を考えながらプディングを一つ頬張る。



