病院に到着し、待機していた救急隊に香世を託す。
タンカーで運ばれて行く姿を見つめひたすら祈る。
「ボス、今から戻れば軍法会議に間に合いますが…。」
運転手の前田が遠慮気味に問いかける。
「今更行った所で何も変わらない。
いっそ軍人なんか辞めてしまおうか。」
そう言う正臣は真顔だ。
「香世ちゃんは大丈夫ですよ。
きっと今まで何度も生死の淵を彷徨って
それでもちゃんと戻って来た。
彼女の生命力を信じましょう。」
「本来、香世は何度もそんな目に遭っては行けない人なんだ。」
正臣はため息を吐いて天を仰ぐ。
タンカーで運ばれて行く姿を見つめひたすら祈る。
「ボス、今から戻れば軍法会議に間に合いますが…。」
運転手の前田が遠慮気味に問いかける。
「今更行った所で何も変わらない。
いっそ軍人なんか辞めてしまおうか。」
そう言う正臣は真顔だ。
「香世ちゃんは大丈夫ですよ。
きっと今まで何度も生死の淵を彷徨って
それでもちゃんと戻って来た。
彼女の生命力を信じましょう。」
「本来、香世は何度もそんな目に遭っては行けない人なんだ。」
正臣はため息を吐いて天を仰ぐ。



