香世は呼ばれ、主犯格の男と話をする機会を設ける事が出来た。
「お前が、二階堂の婚約者か?その証拠は?」
香世は考える。
正臣との繋がりを証明出来るものなんて…
あっ、銀行口座はどうだろうかと思い付く。
「あの、銀行口座に正臣様からの振込が月に一度ございます。それは証拠にはなりませんか?」
主犯格の男は早速、銀行員を呼び出し
樋口家の帳簿を持ってこさせる。
確認すると確かに毎月10円ずつ二階堂の名で
振込があった。
この女、我々がここを出ていく時に少なからず役に立つと判断する。
「お前1人が残り、他の人質を解放しろと言うのか?」
香世は大きく頷く。
「人質の多くは疲労が出始めております。
徐々に体調不良者が増えると困るのは貴方様の方ではございませんか?」
主犯格の男は考える。
確かに、これ以上不満が出ると僅か5人では抑えられないかもしれない。
そう思うとそろそろここから脱出する頃合いなのかもしれない。
「よし、分かった。お前を連れてここから脱出する。」
そう言うと、香世を立たせて盾としながら窓際に向かう。
香世は心の中で正臣に謝る。
ごめんなさい…正臣様…
貴方に辛い決断をさせるかもしれない…
許して下さい。
正臣にひたすら謝罪しながら窓際に立つ。
「お前が、二階堂の婚約者か?その証拠は?」
香世は考える。
正臣との繋がりを証明出来るものなんて…
あっ、銀行口座はどうだろうかと思い付く。
「あの、銀行口座に正臣様からの振込が月に一度ございます。それは証拠にはなりませんか?」
主犯格の男は早速、銀行員を呼び出し
樋口家の帳簿を持ってこさせる。
確認すると確かに毎月10円ずつ二階堂の名で
振込があった。
この女、我々がここを出ていく時に少なからず役に立つと判断する。
「お前1人が残り、他の人質を解放しろと言うのか?」
香世は大きく頷く。
「人質の多くは疲労が出始めております。
徐々に体調不良者が増えると困るのは貴方様の方ではございませんか?」
主犯格の男は考える。
確かに、これ以上不満が出ると僅か5人では抑えられないかもしれない。
そう思うとそろそろここから脱出する頃合いなのかもしれない。
「よし、分かった。お前を連れてここから脱出する。」
そう言うと、香世を立たせて盾としながら窓際に向かう。
香世は心の中で正臣に謝る。
ごめんなさい…正臣様…
貴方に辛い決断をさせるかもしれない…
許して下さい。
正臣にひたすら謝罪しながら窓際に立つ。



