そういうことを言っているのではないのは、百も承知だ。



馬鹿げた怒り方をしたことも、わかっている。



でも退院しろと言われたことに腹が立って、いてもたってもいられなくなってしまった。



医師にしてみれば、彼と私は、患者とその妻にすぎない。



お義母さんにしてみれば、彼は自分のことを覚えているのだから、あとはすべての記憶が戻るのを気長に待つだけだ。



でも、私は?



今の私は、リュウくんにとって「お見舞いに来てくれるミオちゃん」でしかない。



それなのに…なんの解決もしていないのに、退院なんて。



彼と私が一緒に歩んできた年月は短いけれど、私にとって何よりも大切で、かけがえのない年月だ。



それを軽く扱われた気がして、腹が立った。