どのくらいそうしていたのか、私はあのままベッドにもたれて眠りこんでしまったようだった。



カチャカチャという音で目が覚めて、顔を上げる。



するとベッドのサイドテーブルを使って、リュウくんが昼食をとっていた。



食事のお皿がのったトレイには、なんと、デザートにプリンが添えられている。



「………」



同僚の木下さんに、プリンじゃなくてイチゴにしてくださいって電話しようかしら…。



寝ぼけたままぼんやりしていたら、リュウくんと目が合った。



箸を手にして、じーっと私の顔を見ている。



一瞬、彼が「8歳」なのだということを忘れてドキッとした。



あわてて目をそらす。



すると、



「ミオちゃん、一緒に食べるー?」



と、リュウくんが言った。



のんきなしゃべり方に思わずイラッとして、



「いらないわよ」



と、つい冷たい言い方になってしまった。

けれどリュウくんは気にも留めずに、ふぅん、と言ってから、また箸を動かし始めた。