病室に戻ると、彼はさっきと同じようにベッドに座っていた。



そして入ってくるお義母さんを見て、また、



「ママ」



と言った。



お義母さんは、今度は驚かなかった。



ベッドサイドの椅子に座って、柔らかく、愛しい息子の名前を呼んだ。



「リュウヘイ、痛かったでしょ。もう大丈夫だからね」



「僕、どうして入院してるの」



「事故にあったのよ。覚えてないのね、かわいそうに」



そして、私のほうを向いて、言った。



「ほら、ミオちゃんも来てるわよ」