一時的…。



でも、そうじゃないかもしれない。



じゃあ。



じゃあ、私のことは…?



さっきの彼の様子からして、きっと…。



マラソンの後のように、胸が苦しい。



心臓がドキドキして、息が荒くなる。



「せ、先生」



声がかすれる。



「…じゃあ、やっぱり、私のことも…わからないんでしょうか」



すると医師は、思いのほか優しい表情で言った。



「部屋に、戻ってみましょうか」