「リュウくん、おはよう」



私が言った瞬間、ふたりの医師がなにかおそろしい虫でも見つけたかのように、私のほうをサッと見た。



「…え?」



ただ、朝の挨拶をしただけでしょ。



なに、この雰囲気…。



相変わらず彼は何も言わず、私と母が固まっていると、扉からお義母さんが入ってきた。



「おはようございます」



お義母さんは、部屋に流れている不穏な空気に気づいているのかいないのか、とにかくお構いなしに、まっしぐらに彼のほうへ歩いていった。



「リュウヘイ、大丈夫なの?びっくりするじゃないのよ」



すると、声をかけられて顔をあげた瞬間、彼の目が希望の光を得たように輝いた。



そして、私たちは、信じられない言葉を耳にすることになる。








「ママ!」