私は、ふたりの医師の目線が下にさがっていることが気になった。



「何かあったんですか」



と言おうとしたとき、昨日の医師が先に口を開いた。



「こちらは、リュウヘイさんのお母様ですか」



母のことだ。



「いえ、私の母なんです。あ、まあ、リュウヘイの義母でもありますけど。彼の実家の母も、もうすぐ来ると思います」



「…そうですか」



それから、沈黙。



この空気は、一体なんだろう。



そして、そんな医師の様子に加えて、さらに気になるのが、彼だ。



起きているのに、ベッドに座ったまま、ひとことも言葉を発しない。