1階に降りた私は、受付で入院手続きをした。



明日の昼12時に検査結果の説明があると言われたので、入院グッズは、そのときに持ってくることにしよう。



ふと時計を見ると、もうすぐ20時半になるところだった。



もっと深夜な気分だったけれど、意外とまだ早い。



病院を出て、お義母さんに電話しなくちゃ。



そう思って携帯の電源を入れると、「不在着信あり」のお知らせが届いた。



レストランからだった。



その表示を見て、急に気持ちが落ち込んだ。






ああ、そうだ、本当なら今頃、おいしい料理を彼をふたりで食べていたんだ…―



それで、9月の連休はどこに行こうか、とか、予算どうする?とか、楽しい結婚半年記念日を満喫していたはずだったのに。