「すいません、取り乱しちゃって…」



鼻声がかっこわるい。



私の右隣に座っている木下さんが、返事のかわりに私の肩をポンとしてくれた。



やさしい温もりだった。



それから木下さんは、短いため息をついて、



「神の島だっていうのにさ、神様の力でもダメだったか…」



と言った。



心底残念そうな口ぶりだった。



無理もない。



彼らだって、私と同じくらいリュウくんが戻ってくるのを待ち焦がれているのだから。



左隣に座るニコさんの表情も暗かった。



私のまぶたも腫れていて、美しい砂浜に、なんとも冴えない顔が並んでいた。