まさか…―



まさか。



でも、あり得ないことじゃない。



去年も、この道に行きたいと言い出したのは彼だったから。







私は黙って立ち尽くしてしまい、それを見たリュウくんは、私が暗いトンネルをこわがっているのだと勘違いした。



「ミオちゃん、大丈夫だよ。僕が手をつないであげるから、こわくないよ」



そう言って左手を差し出した。



その屈託のない笑顔に、私もつられて微笑んだ。



「そうだね、こわくないよね」



そして私は、リュウくんの手を取って、トンネルをくぐった。