「でも小さな島だから、別行動にしてもすぐ鉢合わせすると思いますよ」



だから良ければ一緒に歩きませんか、と言った。



「いいの」



「もちろん。せっかく一緒に来たんだから、同じ思い出を作って帰りましょうよ」



私がそう言うと、ふたりは顔を見合わせて、思いのほか喜んでくれた。







しばらくしてフェリー乗り場へと向かうと、すでにリュウくんたちが私たちを待っていた。



「ミオちゃん、おそいよー」



「ごめんね、リュウくん。乗ろうか」



小さい子供をあやすように言った。



これも今日までだといいな、と思いながら。



「あ、そうだ、リュウくん」



「ん?」



「お土産買ってきたよ」



私は、黒いかたまりをポンッと投げて渡した。



「……!うわぁ!へび!!」



明るい笑い声が、船内を包んだ。