翌朝、私たちは始発のフェリーに乗るために早起きをして、レンタカーで乗り場へと向かった。



早朝にもかかわらず、管理人の老夫婦がそろって見送ってくれた。



しかも、おばあさん手作りの油味噌のおにぎりまで持たせてくれた。



思った通りの晴天で、朝日が車に差し込んできて、すがすがしい。



運転手のニコさんと助手席の私以外は、おにぎりを平らげるとすぐに眠ってしまった。



後部座席で大の男4人がグゥグゥ寝ている様は、なかなかの圧迫感だ。



私は、そんな彼らを起こさないよう小さな声で、昨日のことをニコさんに話した。



リュウくんがおこづかいでおそろいのグラスを買ってくれてうれしかったと言うと、ニコさんも本当にうれしそうに、目を細めてニコニコしていた。



「今日、うまくいくといいね」



ルームミラーで、眠るリュウくんを見ながら、ニコさんが言う。



「はい」



誰もがそれを願って、今日ここまで来た。



どう転ぶかは、文字通り、神のみぞ知る、といったところだ。