店の外に出たとき、時刻は夕方だったけれど陽は高くて暖かかった。



リュウくんが、おそろいのグラスが入った紙袋を提げて、私の前を歩く。



私は横に並んで、リュウくんの左腕に自分の右腕を絡ませた。



リュウくんは、ん?とちょっと驚いたようだったけれど、チラッと見ただけで何も言わなかった。



なんとなく、リュウくんが迷いなく歩いているような気がする。



初めてではないことを、体が覚えているのだろうか。



店のチョイスといい歩き回るコースといい、去年との共通点は疑いなく多い。



しかも、グラスをおそろいでなんて、叫びたくなるほどうれしいじゃないの。



これはいい傾向にある証拠と思って、いいよね。



「ね、リュウくん」



「ん?なぁに」



「ふふ、なんでもない」



夕方になってますます活気付いてきた繁華街を、私は人ごみを避けるフリをして、リュウくんにぴったり寄り添って歩いた。







夕焼けで、空が真っ赤に染まっている。



明日もきっと、晴れるだろう。