「俺、何回か沖縄来たことあるけど、そんな島のこと知らなかったなぁ」



と木下さんが言った。



「私も沖縄の人に教えてもらったんです。穴場なのかもしれませんね」



私の脳裏に、あの焼き物店のおばさんの顔が浮かんだ。



ほとんど観光地化されていない島。



あんなに美しいのに知られていないなんて、もったいないと思う。



でもその一方で、知られていないからこそあの自然が保たれているのだから、そのままでいいとも思った。



「じゃあ、明日はそういうことで」



「了解」



彼らは、時間とかスケジュールを細かく決めるほうだ。



やりとりを見ていると、なんだか仕事をしているみたいだった。



ワイワイ料理を囲む姿も、真面目な顔で話し込む姿も、彼らの日常。



リュウくんも早く戻れたらいいのにと思いながら、私たちは残りの料理を平らげた。



そして満腹になったところで、買い物に繰り出した。