「こんちはー」



私がドアを開けると、彼らは案内されるまでもなく、当たり前のようにリビングに向かった。



リビングでは、リュウくんがまだゲームを続けている。



ヒロさんが、すかさず余っているコントローラーを手にして、



「2Pでやろうぜ!」



とリュウくんの隣に座った。



「リュウの場合は記憶障害だけど、アイツは天然のガキだな」



と北岡さんが笑う。



「あーっ!ヒロくん、勝手にリセットしないでよ!」



昨日できなかった面をクリアしたと喜んでいたばかりのリュウくんが、突然リセットされて、ムキになって怒っている。



きっと、さっき私の話を聞かなかったバツね。



「細かいこと言うなよ、最初からやろーぜー!」



彼らのやりとりは、いつも本当ににぎやかだ。



「さて、じゃ、こっちにどうぞ」



ゲームに浮かれるコドモたちは放っておいて、オトナな私たちは紅茶でもいただくことにしようかな。