声の主は北岡さんだった。



「俺は、ミオちゃんにもできることってあると思う」



隣りからのぞきこむように私の目を見て、きっぱりと北岡さんは言った。



「ていうか、ミオちゃんにしかできないことって言ったほうがいいかな…」



「そうそう、俺もそう思う」



と続けたのは、ヒロさん。



「まあ、何ができるかって聞かれるとうまく言えないけど、でも、絶対あるよ。なんといっても、妻だからな」



ヒロさんは、「ツマ」という言葉に力をこめて、言った。







―…私にしかできないこと?



私がじっと考え込んでいると、今度はニコさんが口を開いた。



「リュウのお母さんだって、ミオちゃんに困らされてるなんて思ってないよ。さっきお母さんと話したときも、すごい心配してたし」



「でも、それは…」



「タテマエとかじゃなくてさ、本気の心配なんだなって、わかった」



うんうん、とみんなが頷いている。







私にしか、できないこと…。