親切な彼らに時間を割いてもらって、自分の中に蓄積されていたものは全部出し切った。



それなのに、どうにも気持ちが落ち着かない。



私は、全員が黙る中、ソファの背もたれにもたれかかってうつむいた。



―…たとえば、イライラしたら、それを友達に話すだけでスッキリする。



だから、聞いてくれてありがとう、と笑顔で言える。



でも不安なことというのは、解決しない限りいつまでも不安で、誰に聞いてもらってもスッキリしないのだと悟った。



衝動的に愚痴ったりして、重ね重ね、情けない。



せっかく来てくれたみんなに悪いことしちゃったな、と思った。



この沈黙も、つらくなってきた。



もう挨拶して病室に戻ろう。



そう思った、そのとき。



「俺はあると思うよ」



と、声がした。