「あ、大丈夫ですよー。すいません、なんか…」



「ミオちゃんさ」



私の言葉をさえぎったのは、意外にも無口なニコさんだった。



「俺たちの前では無理しなくていいよ。家族の前では強がったりしてるかもしれないけど」



…強がってる?



今まで、そんなふうに意識したことはなかったけれど…。



そういう感じに見えたんだろうか。



「全然強がってなんかないですよー。いつもわがまま言って、お義母さんを困らせてるくらいなんですから」



今度は私があはは、と笑ったけれど、みんなは笑っていなかった。



木下さんが、コホンと咳払いをした。



「リュウのお母さんに聞いたけど、ミオちゃん、友達にも連絡してないんだって?こういうことって、ひとりで抱え込まないほうがいいし、俺たちでよかったら、力になるよ」



言いながら、木下さんはスーツのポケットから名刺を取り出して、何か書きだした。



見ると、ほかの3人も同じことをしていた。