Q、無痛分娩のメリットは?

A、Guten Tag!産婦人科医のモニカ・ハイドだ。質問、ありがとう。

無痛分娩の大きなメリットは、麻酔を入れることによって産後の回復を早めることができることだな。

出産を終えた体は、酷い交通事故に遭って大怪我をした時と同じ状態なんだ。だが、麻酔を分娩中に入れることによって、体への負担を少し減らすことができる。それに、体力の温存もできるから、赤ちゃんが生まれた時に、疲れよりも生まれた時の喜びを感じやすいという人もいるな。

無痛分娩には二種類あって、一つは陣痛促進剤を入れて陣痛を引き起こす計画無痛分娩と、自然の陣痛発来に合わせて麻酔を入れていく二十四時間体制無痛分娩があるぞ。

日本では、出産を終えたお母さんは一週間、産後の回復が遅いと二週間ほど入院することになるが、欧米では一日や二日で退院する人が一般的だ。これは、骨盤の大きさの違いもあるが、麻酔を使っていることも大きいだろうな。

だが、もちろんデメリットもある。日本では無痛分娩はまだまだ浸透していないから、出産にかかる費用は麻酔を使わない分娩に比べて高いし、そもそも無痛分娩ができる病院が少ない。無痛分娩がもっと広まればいいんだがな……。

だが、勘違いをするな。無痛とあるが、出産を終えた体がボロボロになることに変わりはないし、命懸けで出産に挑むお母さんは痛みを感じるんだ。決して、楽な産み方なんかじゃない。

君たちは、正しい考えを持ってくれ。ありがとな。