「帝王切開はもっと痛いぞ。子宮を開いて胎児を取り出すんだ。体にも、子宮にも、帝王切開の傷が残る。そして、麻酔が切れたらメスで切られているんだから当然痛い。赤ちゃんを抱っこできないほどにな。……これ以上、分娩について何か言いたいのなら、医師免許を取ってから言え」

モニカの言葉に、二人はもう何も言えなくなっていた。そこに一花が分娩セットを手に入って来る。

「分娩セット、借りてきました!」

一花がモニカに分娩セットを手渡す。モニカは手術着を着てマスクとゴーグルを装着した後、同じく手術着に着替えた桜士と一花に言った。

「これより、帝王切開を始めます」