オフィスに入り、いつものように仕事に取りかかる。 城内君は眠そうに目を擦り、 「さあ、今日も朝から打ち合わせですね」 なんだか疲れたように言う。 城内君を疲れさせているのは、紛れもなく私だろう。 私がボディーガードのように城内君を付き纏わせてしまったから。 だけど一緒にいられる時間が長くなるのも嬉しいだなんて、本人に言えるはずもなかった。