=知恵と友情と反発と③=



クズコ:あのさ…、私のことでは、みんなが真剣に考えてくれて感謝してるよ。…それで、夕べから自分でも考えたんだ。今度引っ越す予定の場所って県外で結構遠いから、やはり転校早々にここの学校へ出向くのは難しいかなって前提で。だったら、スカイプで参加する方法はどうかなって、頭に浮かんだんだんだけど…


ラッセル:おお、スカイプか!ナイス・アイデアだろ。どうだ、みんな…、何か問題あるか?


マッキ:ううん、ベストな方法だと思う。物理的には全身参加、クリアでしょ?


ー皆、くんくんと頷くー


***


りゅーじん:要するに、クズコの転校先になる学校側と、こっちの、まあナナボシ先生の了解さえ取れれば可能だろ、スカイプ案はさ


ナツメロ:そうよね。その二つがOKならまだ時間あるし、日程的なところもクズコの都合になるべく摺り寄せできるんじゃない?


コンボイ:よし、これで決まりだ!マッキ、早速、ナナボシさんをねじ込んできてくれ。ああだこうだってことなら、オレが助太刀する


ー一同笑ー


マッキ:まあ、先生にはちゃんと事情説明すれば大丈夫だと思うからさ。ちょうど今日の昼休みに、先日の録音データを返してもらうことになってるし、そこで話してみるよ。それで…、クズコの方はいいの?…転校とかの話って、まだ担任の新山先生にもはっきり言ってないんでしょ?


クズコ:うん、まだね。でも、ナナボシ先生には話してもらって構わないよ。学校側は昨日も転校とかのこと、ウチには何も聞いてこなかったしね。今の担任…、正直、私的に今一なんで。後々、話す順番がどうのこうのってなったら、私、バシッと対処するつもりよ。だからさ…、マッキ、全部言っちゃって。それで、ナナボシ先生をお願い…


一同:(無言でしばし沈黙する)