=雑食系集う④=



『あのですね…。今席に座ってる4人は、先生の提示した肉と草の両方に一票を入れなったからには、棄権ですよ。その棄権者が、クラス全員が”選択”した後、あとだしじゃんけんの新たな選択肢に一票ってのは、ルールにはずれてませんか?』


”ナナボシ先生の言うとおりでーす!”


”夏本や折原は棄権したんだ。そのあとに投票は許されません!”


”っていうか、最初から雑食党あったら、私…、そこ行ってたんですけど。今からの移動不可ですかー?”


”あのなー、ナナボシさんは最初から肉と草のどちらかと言ったんだ。そのどちらでないもの自体が無効だって!”


”その通り!横上の雑食、認められませーん!”


『…はい!みなさんの意見はだいたい出たようです。そこで、まずは5人以外のスタンス表示組に尋ねますよ。いいですか?』


肉組と草組の計23人は一様に頷いていた…



***


『最初から雑食系が選択肢にあったら、”そこ”行ってた人、手を上げてください!』


”はーい”


”私もー!”


挙手は肉4人、草は何と8人だった


これにはナナボシ先生も心もち仰け反った…



***



”なんじゃ、こりゃー!”


ナナボシ先生、のど元まででかかったその言葉を、必死に抑えてた


『あのですね…。仮にですよ、先生が雑食を選択肢に挙げて三者としたら、肉9、草2、雑食17じゃあないですか!』


”そうでーす!先生が最初から雑食系を出してくれたらそうなってました。そういうことでーす…”


ナナボシ先生、けっこう、顔が赤くなっていた…


怒ってる…?