=仲間ということ⑨=




りゅーじん:よし、時間だし、今日はここまでだな。マッキ、第2回目の確認たのむ


マッキ:うん。次回は2月9日ね。今日と同じ時間、ここで集まりましょう。じゃあ、お疲れ様でした~


全員:お疲れ様~


雑食系グループの1回目の討論は無事終わった…



***



他の5人が帰った後、末樹と流二の二人はその場に残り、ナナボシ先生への報告書について打合せを済ませることにした


「まずは今日の議論、音声でひと通り再確認してみよう。それで、議論の節目でパート分けして論点をまとめていくか‥」


「そうね。たぶん、3つか4つになるんじゃないかな…」


「でもまあ、初回にしては上デキじゃねーか?」


「うん…、私もそう思うわ」


「何と言っても、初っ端にお前が雑食系を極と極の中間って視点に持っていったのが大きいよ。その後の議論、それベースになったしな」


「何か私、まずは自分の選択で同じグループになったからには、みんなとの共通項が欲しかったんだよね。だから昨夜まで、いろいろ考えてね」


「…」



***



「りゅうーじんさ…、討論の途中から私のこと、マッキって愛称で呼んでたね。なんで?」


「気が付いてたらそう呼んでたわ」


「そう言えば…、終わりの方になったらさ、7人全員が愛称で呼び合っていたよ。確かに…。それって…?」


「たぶん仲間…、互いにナカマって気持ちになってたってことかもな」


「ナカマか…」


「考えてみればウチら7人、重戦車コンビを除けば、みな付合ってるグループも違うし、特段親しくしていた訳でもなかったよな。でもよう、今日で仲間ということなんだろう。きっと…」


この話題はここで終わった


二人は数分後には市民ホールを出た…