フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー

=仲間ということ⑦=




りゅーじん:仙川はどうだ?あん時なら、そこんとこさ…


クズコ:うーん、コンボイと一緒かな。だだ、どっちでもないわ、私ってってこだわりがベースよ


デスオ:まあ、何しろ力強い限りですね(苦笑)


ー皆、苦笑いー



***



マッキ:あのね、いきなり極論なんだけど…。バランス感覚と安易に妥協しない強い姿勢って、ワンセットで考えたらある意味、最強なんじゃないかしら?


ナツメロ:そうね…。仮に、そういうことを実践して生きてる人間ばかりなら、間違った社会にはなりずらいって気がするけど…


ラッセル:でもよう、そうそうはいねえーだろ、そんなデキた人間ってさ


デスオ:バランス感覚を持ってて、かつ安易に妥協しない意志もある…。それを日々、実行していきてる人間ってことなら、そうはいないですよ、やはり。さすがにそれ、実行できるまでとなれば‥


ナツメロ:なるほど!実行できるまでには至っていなくとも、その意識と気構えがあるなしね


デスオ:ええ。ですから、僕ら中学生も、今から折原さんが指摘した最強ワンセットを持てるよう、精進しないといけないってことですかね


***


クズコ:でもねえ、それって、言うが易し成すが難しでしょ


りゅーじん:でもクズコ、ここの7人は少なくとも、ナナボシさんのあんな漠然とした問いかけには、安易に結論を出さなかった。少なくとも、即座の妥協はしなかった訳だろ?


クズコ:まあ、そうね。でも、そんなご立派な動機からではないわ。私はね…


りゅーじん:そりゃあそうだって。ここにいる7人、全然ご立派なんかじゃない。ただ、ひとつの問いかけに対して態度を決する際には、多少なりとも、バランス感覚と安易に妥協しない姿勢…。これ、あったってことだろ?


ーここでは全員が頷いていたー