=雑食系集う②=




『はい…、おおかたスタンスは決めてもらったようですね。5人以外は…』


ナナボシ先生の言は正確だった


肉食系と草食系の文字のもとに、およそ6:4の比率で生徒は立場を示してる中…


今だ机に座ったままが4人


内訳は男子1、女子3…


それに加えて、もう一人の男子が黒板の中央に立っていたのだ


肉と草の中間に…


***


『では、態度保留の5人には、その理由を答えてもらいます。ええと…、まずは黒板のセンターで立ってる横上くん、先生は二者選択を指示しました。でも、あなたの後ろにはそのどっちでもありません。理由を言ってください』


「自分的には、肉でも草でも有りませんでしたので…。で、ここに立ってまーす」


『肉食系でも草食系でもない…。それなら、あなたの選択肢を具体的に明示してください』


「じゃあ、ナナボシ先生、黒板に書いていいっすかね?」


『私はナナホシです。…では、横上くん、どうぞ』


「はーい!」


***


”雑食系”


”パチパチパチ…”


横上流二が、馬鹿でかい字で黒板にそう書き示すと、教室内からは拍手が湧き起った


盛大というには、程遠いものではあったが…